新年のご挨拶

新春を迎え、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
昨年も、新型コロナウイルス感染症が世界的に猛威を振るい、多くの方々がその影響を受けることとなりました。感染拡大により種々の影響を受けた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
このような状況にあっても、競馬開催を止めることなく継続できたのは、皆様のご理解と温かなご支援があってのことであり、JRAを代表して、改めて御礼申し上げます。

さて、昨年の中央競馬もスターホースの活躍が目立ち、ソダシの桜花賞制覇は、世界を見渡しても例がない白毛馬によるクラシック制覇となり大きな話題となりました。また、秋には、エフフォーリアが、祖父となるシンボリクリスエス以来となる3歳馬による天皇賞(秋)制覇を達成したほか、昨年、無敗の3冠馬となったコントレイルが、引退レースとなったジャパンカップで見事有終の美を飾るなど、大きな盛り上がりを見せました。
さらに、海外のG1競走で3勝を挙げたラヴズオンリーユーをはじめ、日本馬が海外でも目覚ましい活躍をみせるなど、昨年は国内外問わず日本馬が躍動し、日本のお客様だけでなく、世界中の競馬ファンにも競馬の魅力をお伝えできた1年になったと思います。

こうした中、本年につきましても、多くのお客様に中央競馬をお楽しみいただけるよう様々な取り組みを行ってまいります。まずは、毎週の競馬を止めることなく行えるよう、引き続き関係者の感染対策を徹底します。また、依然として競馬場等にご来場いただけないお客様がいらっしゃることを踏まえ、電話・インターネット投票の会員様向けのサービスの充実やサポート体制の強化に努めてまいります。
一方で、一人でも多くのお客様に競馬場に足を運んでいただけるよう、政府の感染防止対策や行動制限緩和の進捗状況を踏まえつつ、感染対策の徹底を行ったうえで、競馬場への入場人員の拡大等の制限の緩和を進めてまいります。お客様には、長きにわたりご不便をおかけしておりますが、一日も早くかつての競馬場・ウインズ等の姿に戻すべく歩みを進めてまいりますので、何卒ご理解を賜れればと思います。

競馬番組・競走に関する取り組みとしましては、京都競馬場整備工事に伴い、昨年に引き続き平年の京都競馬を阪神および中京競馬に振り替えることとします。また、ジャパンカップ及び有馬記念の1着賞金を1億円増額して4億円とするなど、国内外のトップホースの出走を促し、競走内容のさらなる充実を図ってまいります。
勝馬投票券の発売におきましては、払戻金の上乗せとして、ご好評いただいておりますJRAプレミアムとJRAプラス10を引き続き実施するほか、マークカードの代わりにお手持ちのスマートフォンを発売機にかざすことで勝馬投票券を購入できる、非接触型の「スマッピー投票」や、キャッシュレスのUMACA投票のご利用を、昨年に引き続き積極的にご案内してまいります。
また、施設の改修等も適宜行うこととし、京都競馬場では、2023年5月の竣工に向け引き続き整備工事を実施するほか、阪神競馬場のスタンドリフレッシュ工事、各競馬場のターフビジョンおよび競馬場のパドックに設置されている屋外表示装置の更新を進めてまいります。

このように、本年もJRAは、お客様を第一に、皆様にご満足いただけるよう、「レースの迫力」「馬の美しさ」「推理の楽しみ」が一体となった競馬の魅力を高め、夢と感動をお届けします。
引き続き皆様からのご愛顧を賜りますよう、JRAスタッフ一同、心よりお願い申し上げます。

令和4年1月
日本中央競馬会理事長 後藤正幸

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