JRAは1月10日(火曜)、「2022年度JRA賞馬事文化賞選考委員会」を開き、以下のとおり受賞作および受賞者を決定しましたのでお知らせします。
受賞作
木曽馬と生きる 風わたる里 開田高原
受賞者
abn長野朝日放送
受賞者プロフィール
長野県を放送対象地域としたテレビ朝日系列の放送事業者
受賞作の概要
長野県開田高原で木曽馬を保存するために取り組んでいる木曽馬の利活用の様子や「木曽馬の里」での1年を通じての人と馬との生活について、歴史に触れながら美しい自然とともに伝えるドキュメンタリー番組。
受賞理由
木曽馬と家族のように接しながら生活する様子は、見ている人を温かい気持ちにさせる一方、生命の厳しさを考えさせられる場面もありのままに放送され、在来馬に対する意識を視聴者にうったえたところが評価されました。
受賞者のコメント
木曽馬と生きる 風わたる里 開田高原
受賞作
幸せな人間が幸せな馬をつくる 調教師 藤澤和雄 最後の400日
受賞者
(制作・著作)NHKおよびエキスプレススポーツ
(制作)NHKグローバルメディアサービス
受賞者プロフィール
日本の放送局。公共放送を担う特殊法人
スポーツに関する放送番組および配信番組に特化した制作プロダクション
報道・国際番組を中心に制作するNHKの関連団体
受賞作の概要
日本の競馬界に偉大な足跡を残した藤澤調教師に密着し、自分の信条に基づいて馬に寄り添いながら馬本位に取り組んだ調教の様子や愛情をもって馬に接するやさしい姿を余すことなく伝えた番組。
受賞理由
馬との身近な接し方をイギリスから日本に持ち込み、周囲に流されずに信念をもった調教方法で成績を残したことを丁寧に伝えた内容が馬に関わる人たちに意義深いものであったことや藤澤氏本人の魅力を存分に伝えたところが評価されました。
受賞者のコメント
幸せな人間が幸せな馬をつくる 調教師 藤澤和雄 最後の400日
(参考)
JRA賞馬事文化賞は、当該年度において文学、評論、美術、映画、音楽、写真、公演等を通じ馬事文化の発展に特に顕著な功績のあった者に授与します。
また、JRA賞馬事文化賞特別賞は委員会の推薦があった場合において、理事長が特に必要と認めるときに授与します。
梯 久美子氏〔ノンフィクション作家〕
小長谷 有紀氏〔日本学術振興会 監事〕
小林 善一郎氏〔元馬事文化財団 理事長〕
酒井 忠康氏〔世田谷美術館 館長〕
末崎 真澄氏〔元馬事文化財団 理事〕
坂東 賢治氏〔毎日新聞社 論説室専門編集委員〕
本村 凌二氏〔東京大学 名誉教授〕
山本 容子氏〔銅版画家〕
2022年度のJRA賞馬事文化賞は、2021年11月から2022年10月末までの1年間に出版・制作等された馬・馬事に関する文化作品について、内容を個々に検討のうえ、昨年12月の第1回選考委員会を経て、本日の第2回選考委員会で、abn長野朝日放送の『木曽馬と生きる 風わたる里 開田高原』に決定しました。
また、JRA賞馬事文化賞特別賞についても同様の手続きを経たうえで、委員会の推薦があり、(制作・著作)NHKおよびエキスプレススポーツ、(制作)NHKグローバルメディアサービスの『幸せな人間が幸せな馬をつくる 調教師 藤澤和雄 最後の400日』に授与が決定しました。