新年のご挨拶

 新春を迎え、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。また、日頃より中央競馬をご愛顧いただき厚く御礼申し上げます。
 昨年は「午年」に「JRA創立60周年」が重なるという特別な一年でありました。これまで長きにわたり中央競馬を支えていただきましたお客様に感謝の気持ちをお伝えすべく、様々なプロモーションや各種記念イベント等を展開してまいりましたが、皆様からの暖かいご声援をいただきまして、日本ダービー(GI)をはじめ、多くの白熱したレースを大変な盛り上がりの中、施行することができました。
 また、日本調教馬の海外での活躍が著しい一年でもありました。凱旋門賞(G1)の制覇は残念ながら昨年も果たすことはできませんでしたが、ドバイおよび豪州でG1競走をそれぞれ2勝し、さらに、IFHA(国際競馬統括機関連盟)によるロンジンワールドベストホースランキングにおいてジャスタウェイ号が世界ナンバーワンの評価を得るなど、世界の中における日本競馬の存在感は着実に増していると感じております。
 昨年も一年間、無事に中央競馬が開催できましたこと、そして、これまで以上に多くのお客様にご参加いただいたことに対しまして、厚く御礼申し上げます。
 さて、本年は、スポーツエンターテインメントとしての競馬の“原点”である競馬場において、競走馬の躍動感を肌で感じながら楽しんでいただけるよう、様々なイベント等を展開してまいります。特に、第60回の節目を迎える有馬記念(GI)や、開設90周年となる京都競馬場、開設50周年となる新潟競馬場では、より多くのお客様にお楽しみいただけるよう、盛り上げを図ってまいります。
 また、競馬番組面におきましては、古馬牝馬競走のローテーションを改善するため、第5回中山競馬第5日にターコイズステークス(新設重賞、芝1,600メートル)を格上げして新設いたします。また、例年は秋季に行っていたワールドスーパージョッキーズシリーズを、夏季の札幌競馬場で行うことといたしました。
 私たちは、こうした取り組みを通じ、これまで以上に中央競馬をお楽しみいただけるよう、努めてまいります。
 JRAは、本年も、「お客様のための中央競馬」という理念の下、引き続き「レースの迫力」「馬の美しさ」「推理の楽しみ」が一体となった競馬の魅力を高め、夢と感動をお届けしてまいります。
 引き続き皆様からのご愛顧を賜りますよう、JRAスタッフ一同、心よりお願い申し上げます。

平成27年1月1日
日本中央競馬会理事長 後藤正幸
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