5月4日、天皇賞春に出走したキズナは、1番人気に押されながらも、最後脚を使う事が出来ず、4着にて決着した。
終始後方からの競馬となったキズナだったが、距離が長いとはいえ、4着と言う結果は、キズナファンにも、今年の凱旋門賞にて日本馬の初勝利を期待する層にも、大変残念な結果となった。
しかし、競争が終わって2日経った昨日朝、キズナの右前脚が骨折している事が分った。
天皇賞春の最後の直線、外から駆け上がっていくキズナを見た時、「あれ?」と感じた人もいるのではないか。いつも感じられるスピード感が無く、どこか様子がおかしいと感じた人もいるだろう。
今回の骨折、レース終了直後にはキズナに異状はみられず、少し時間が空いてから今回の骨折が発見された。
しかし、直接の原因はやはりレース中にあったのだろう。
サラブレッドの脚はガラスの脚と言われる程に繊細で、ちょっとした事で致命的な結果になりかねない。
今回は佐々木晶三調教師の発表により「重くも無く軽くも無い」と言う症状から、年内の復帰は難しいかもしれないとの事。
発表当初はギリギリ凱旋門賞に間に合うとか、有馬記念には出走させたい等色々な話がありましたが、9日の午後に栗東トレセン内の診療所で骨片の除去手術を行ってから、本格的な話が聞けそうです。
今年の凱旋門賞では活躍を期待していただけに残念ですが、一日も早い復帰を願う他ありません。